第一話 −嵐、来る−
思いついたことを、思いついた分だけ。
全て勢いで書きなぐり。箇条書きと大差なし。
コンセプト
某MADの裏側を想像してみました(笑)
学園サイド(ギャルゲ)とヒーロサイドの二つ。
学園サイドでは学園中の女子を落としまくり、ヒーローサイドではルルーシュが正義の味方(でも腹黒い)になって神聖ブリタニアン帝國をぶっ潰そう! みたいな話。
誰かこれ書いて呉れないかな。
* * *
銃声が広いホール中に響き渡り、ルルーシュとナナリーを抱え込んだ母マリアンヌが倒れ伏した。
ドサ…とやけに耳に残る音を立てて倒れたマリアンヌの身体はやけに重く、起き上がって逃げ出す気配が全くない。
「おかあさま……?」
恐怖に震える幼いナナリーが訝る様にマリアンヌを呼んだ。
何故だろう、胸がやけに熱く湿っている。これが冷や汗なのだろうかと、ルルーシュは自分の手を無理やり引っ張り出すと目の前に翳した。指から滴り落ちる大量の、血。
「……!」
ルルーシュは瞠目した。これではマリアンヌが動ける訳がないではないか。
「ルルーシュ、お願いよ。お母様の故郷……地球を、お父様の手から守って………」
「お母様……判ったから、地球を守るから。死なないで……!」
「ナナリー……、お兄様の云う事を良く聴いて、仲良く、ね……。お母様との約束よ……」
「はい、おかあさま……」
マリアンヌの呼吸が止まった事を察知したルルーシュが、泣きながら身を捩り妹を抱きしめる。
「ナナリー目を瞑るんだ」
「おにいさま?」
「いいからっ」
ナナリーの瞼に掌を被せた。
焦って強引に触れたのがいけなかったのか、血に濡れたルルーシュの手を嫌がり強引にその手を振り解いたナナリーは、既に事切れた母に銃弾が浴びせられ、身体が木の葉の様に跳ね上がる様を目にしてしまった。
「ぃやぁぁぁあぁああああぁぁぁああぁぁあっっっ―――!!」
その後の記憶ははっきりしていない。
だがルルーシュは必死にマリアンヌの身体の下から這いだし、泣き叫ぶナナリーを連れその場を逃げ出した。
母との約束を果たすために。
* * *
「私の名はC.C.。母との約束を果たすために私と契約するか? 契約すればギアス――悪から地球を守る力をお前に呉れてやろう」
マリアンヌの最后の頼みだから助けてやると云った黄緑の髪をした女が、ルルーシュに向かっていった。
「する。何があっても、地球は父上に――ブリタニアに――渡さない!」
「契約すれば、二度と唯人には戻れまいぞ?」
「それでナナリーを守れるなら、お母様との約束が果たせるなら、悪魔にだって魂を売ってやる!!」
「――…気に入った。ならばこの力、存分に振るうがいい」
C.C.はルルーシュに向かって手を差し伸べる。するとブリタニアを脱出する間に負傷し血を流す左目が、白く輝いた。
発光が収まると失明した筈の瞳が回復し、契約の紋章が宿っていた。
* * *
のほほんとした始業ベルと共に、その日は始まった。
「始業日の今日は、みんなに自己紹介をしてもらう」
「えー」
「静かに」
ざわめく教室を一喝し、体育教師である担任コーネリアが教室中を見渡して宣言した。
先祖代々武道の家柄というだけあって、こののんびりとした校風のアッシュフォード学園にあって、彼女は生徒に厳しく接する数少ない教師だった。
多くの生徒が幼稚舎からのエスカレーターで構成されるこの学園において、最も意味のない行為とされるのが、この学期初めの自己紹介である。
「では、前の席から順に始めなさい」
生徒の不満の声を物ともせず、一番の前の席に座る黒髪の男子生徒に起立するよう促した。
「はい。俺の名前はルルーシュ・嵐・ペルージ、嵐―アラシ―と呼んで下さい(熱血)」(嵐は日本における通称 / 笑)
* * *
タタタタタタタ、ガラッ。
「先生っ」
「廊下は走っちゃ駄目よん」
美味しそうに煙をくゆらし煙管を銜えた保健医ラクシャータが、気のない口調で注意した。
「それどころじゃないんだ」
「解ってるわ。ブリタニア帝國が学園を襲っているのよね」
「ああ。――準備は」
「できている」
チリン…と軽やかな鈴の音が耳を掠めた。視線の先には猫の姿をしたC.C.。
「いくぞっ」
「いってらっしゃーい」
嵐はC.C.を抱えると、掃除道具の入ったロッカーに飛び込んだ。嵐がロッカーの扉を閉めると、足元がパカッと開き身体が自由落下を始めた。ボスンという音と共に身体がバイクの定位置に収まる。
「待ってたぜ、嵐」
バイクに乗ったリヴァルがサイドカーの嵐にヘルメットを渡す。
「待たせたな」
「行くよ」
バイクは走り出した。エンジン全開、フルスロットルで猛然と加速する。
七十……八十……九十……時速百キロを越えると、バイクは光りに包まれた。
説明しよう(あの人の声で読んでね)。
嵐はリヴァルの運転するバイクに乗り時速が百キロを越えると、ZERO仮面に変身するのである。
* * *
「神官コーネリアだっ」
「人型ブリタニアンよ」
「ハーハッハッハッハッハッハ!」
学園中が校庭に注目する中、大量の人型ブリタニアンを従えた神官コーネリアと戦士官ス・ザークが校舎を壊しにかかった。
「ねえ、ルル――じゃない、嵐! 危ないから早く逃げようよ」
不安そうに眉根を寄せたシャーリーが、嵐を探して視線を周囲に遣るが姿が見当たらない。
「嵐もカレンもスザクくんもブリタニアが出てくると、すぐいなくなっちゃうんだから!」
(カレンは地球防衛軍ですから)
* * *
「行け! 民草共!」
『yes yourhighness!』
神官コーネリアの掛け声とともに赤、青、緑、ピンク、色とりどりの髪をした、人型ブリタニアンが複数躍り出た。
日本人にはヒーヒーと言っている様にしか聴こえない、ブリタニアン語で何事かを叫びながら、日本人と全く変わらない形をした人型ブリタニアンが幼稚園バスを取り囲む。
恐怖に顔が歪み、今にも泣き出しそうな幼稚園児たちが叫んだ。
「助けて! ZERO仮面っ!」
「フハハハハハハハッ!!」
平和なシンジュクク某町に、正義の味方とは思えない悪どい笑い声が響き渡った。
「……またやったか」
猫のアーサーの姿をしたC.C.が呆れ顔でつぶやく所を嵐は見逃さなかった。
「何か言ったか」
「いや」
後ろ足で首筋を掻きながらあらぬ方を見るC.C.。
「現れたな、ZERO仮面」
「貴様、幼稚園バスなどジャックしてどうする積りだ」
4階建ての壊れた廃ビルの屋上に立つZERO仮面が、見下すようにいった。
「はっ、知れた事。この子供たちを名誉あるブリタニア帝國民にするべくかどわかし教育する為だ」
「ほう」
「この日本を手に入れる為には幼い頃からの教育が必要不可欠。この子供たちに『ブリタニアよい子憲法』を習得させ、心の底から我らが皇帝陛下に自らこの国を捧げさせるのだ」
両手を腰に当て胸を張り、得意満面の表情で滔々とコーネリアは語った。
「今日はその手始めのサンプルとしての誘拐だ」
「ほう……」
「お前に邪魔はさせん。行けっ、ス・ザーク!」
『yes yourhighness!』
ノイズ交じりの機械音が辺りに響き、真っ赤なKMF (黒だった気がするが3倍速いので割愛)に乗った戦士官ス・ザークが現れた。
ZERO仮面は忌々しそうに顔をしかめると、自らもKMFに乗り込んだ。
「あの赤いの……! またお前かっ、こちらもいくぞC.C.!」
* * *
学園の校舎の一室。人気のない広い空間は学校の施設というよりも、居住空間を想像させるつくりになっていた。
毛足の長い絨毯が敷き詰められ、カーテンも教室によくある丈夫なだけが取柄の無愛想な無地などではなく、部屋の主を想像させる優しい色使いの小花柄。調度は贅沢の粋を極めたマホガニー材の特注品であろう事は、家具に詳しい者でなくても一目で判る程である。
室内は昼間でありながらカーテンを閉ざした状態で薄暗く、中を窺い知ることは難しい。
そんな部屋の真ん中に置かれた椅子に腰掛ける、小さな人影。
髪の長さから辛うじて女性と解るその人物は、手にした何かを弄びあらぬ方を見上げにこりと微笑んだ。
「日本人のみなさん、死んで下さい」
* * *
『この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、場所、製作者とは一切関係ありません。』
* * *
オマージュ(というかネタ)元
仮面ライダーシリーズ
ガンダムシリーズ
ウルトラマンシリーズ
1995年位までの戦隊物、変身美少女物、ヒーロー物
美少女戦士セーラームーン(原作、アニメ含む)
コードネームはセーラーV
源氏通信あげだま
タイムボカンシリーズ
スイートミント他魔女っ子アニメ
エルドランシリーズ
勇者シリーズ
太陽の勇者ファイバード
その他サンライズ系ロボットアニメ
テッカマンブレード
押上美猫『パパは悪者!?』新書館
などなどなど
沢山ありすぎてタイトルが思い出せない沢山のアニメ達