計100kmのドライブ。
景色よりもハンドルを握る手を眺める。
いつまでも見ていたい手指。
吹き抜ける碧い風。
蝶の様にひらひらと舞って、透明な空気を満喫。
測りかねる距離、届かない空の広さに陶然とし、果てぬ闇に溶ける。
闇の中、星明りに白く浮かぶ道をただ疾る。
辿り着いた先に見た煌めく宝石たちが、雑踏と共に迎える「おかえり」。
これが私の住む世界。