魂鎮め

言葉が足りない
伝わり来る思いが
君の波動が

押し殺した感情
氷よりも冷たく 澄んだ瞳で
世界を守り
世界を赦す

舞は想い
流麗な軌跡を描き出す
従え 捧げる

祝詞は想い
鳴り止まぬ鈴の冷涼な響き
求め 呼ぶ

緋が緒を曳く
君とわたしを繋ぐ細い絲

目の前に鮮やかな
君の濡れ羽が輝き揺れる

射干玉の闇に閉ざされ
さやけき月に永久を言祝ぐ
見えぬ君の姿を追い求め


今宵も一人