月と妄言

「好き」と言葉を重ね
「寒い」と身体を重ねた

何度言葉や身体を重ねても
あの時幻のように交わした キスを
忘れることができなかった

泣きながら 触れられるのを拒んだ
それでも 君が 愛おしい

「ごめんね この恋は 本物じゃない」

それでも 君が 愛おしい