花凍り
煌めく七色の水に體を沈める
毒に蝕まれ
赤黒く腫れ上がる小さな肢体
凍てつく冷たい澄んだ水が
早く清めてくれるようにと祈りながら
沈みゆく體
柔らかな陽光をその身に受け
七色の輝きを放つ 銀の鱗の魚たち
瘴気を放つこの身を映して
なお美しく輝く魚
じき氷に鎖される水面に
餞の七色の花が散る
二度と目醒めぬ想いなら
すべてを食んで そして幸せ