月葬

 弔いの言葉は祈りにも似て
 私の心に深く刺さった


 抱えきれない孤独と
 沢山の悲しみを

 君は花束の様に束ねて
 捧げ持っていた

 黒衣は喪服に見えた
 笑顔は嘆いているように見えた
 紡ぐ言葉は自らを責めている様に聴こえた


 全てを受け入れ
 全てを手放し


 君は生き乍らに 彼岸の人だった